鍼について
使用する鍼は髪の毛と同じくらいの細さのものです。人により感受性が異なりますが、刺されたことがわからない、またはちくっとするくらいが一般的な感じ方です。日本生まれの経絡治療では細い鍼を使用し、管鍼法という痛みを感じにくくする工夫がされた方法で刺入します。
人により感受性は様々で刺激に敏感な方もいらっしゃいます。痛く感じる場合にはより細い鍼を使用したり、鍉鍼(ていしん)という刺さない鍼を使うなど、フレキシブルに対応いたします。
灸について
お灸には様々な種類があります。皮膚の上に軟膏を塗ってその上にもぐさを乗せて燃やして熱を通す透熱灸や温補灸・糸状灸、湿性の温かさが気持ちよい塩灸、ドラッグストアでも入手でき家庭でも使える台座灸、棒状に固めた艾を皮膚の上に翳して温める棒灸など、その方の症状に適した方法で行います。
鍼灸により身体に起こる反応
鍼灸は神経系や血行へ働きかけ、疼痛緩和、血行促進、自律神経調整、免疫力の向上を引き起こします。これらの反応を利用して自然治癒力を高めます。
血行促進
血管を拡張させたり血管を圧迫している筋肉のコリや緊張を和らげることで、血行を促進します。
疼痛緩和
鍼灸を行う部分の血管拡張を促し血流を改善させて痛み物質が留まらないようにしたり、脳や痛みを伝える経路に働きかけて痛みを抑制する働きがあります。
自律神経の調整
鍼灸により皮膚や筋肉に与えた刺激により自律神経の活動が変化し、自律神経が支配する臓器・器官の働きが反射的に調節される仕組みが備わっています。
免疫力の向上
鍼で微細な傷をつけたり、灸により微細な火傷を作ったりすることで体を守る免疫細胞であるT細胞やNK細胞数が増加することがわかっています。
東洋医学の考え方

東洋医学は、陰陽論、五行思想、臓腑経絡、気血水理論などの東洋思想をベースに、患者さんのお身体全体を理解し、治療にあたります。
脈やおなかの状態、顔色や舌などの見た目など、お身体から出されているメッセージを受け取り、おつらい症状のベースにある弱っている部分・バランスを崩している部分を含めて全人的に捉えます。病気ではなく人を診るのが、東洋医学です。
経絡治療とは
経絡治療は、東洋医学の思想をベースにさらに日本で発展・編み出された、日本人の身体に合う鍼灸の治療法です。
主に脈診
当院での鍼灸施術
ヒトの身体には病気やケガを自分で治す自然治癒力や、外から入ってくる病原体から身を守る免疫力が備わっています。
傷害を受けるとそれらのシステムが働きだし、身体に様々な反応が起こります。例えば、血管を拡張させて酸素(気)や栄養(血)をたくさん含んだ新鮮な血液を呼び込んで新陳代謝を高めたり、異物と戦う白血球を呼び寄せてキズから感染することを防いだりします。
鍼灸はこのような反応を利用して、皮膚や筋肉に目には見えない微細な傷や小さな火傷を作り、筋肉の血液循環を改善して肩こりや腰痛を治したり、傷害を負った部位の修復を促したりします。
当院では経絡治療という日本で作り出された鍼灸施術の方法をベースに、脈やお腹の状態などからその方の今現在の状態を把握、その方の生命力を活性化させるツボを選び、本来持つ自然治癒力を引き出すお手伝いをいたします。